フランスアンティーク家具 | 横浜 「aje antiques」




アージェアンティークスは、年に数回
オーナーがフランスへ渡り、直接買い付けをしています。

買い付け時のエピソードや、現地で出逢ったディーラーさんのお話し
フランスならではの美学など・・・
心に残ったことを、綴っていきます。。





残された、空っぽのワインボトル


フランスでは、何故か
淋しさをあまり感じないのです。。





~ オーナーの封印ポエムより ~


フェアのあと

みんなが去った後に残されていた
空のワインボトル。


ワインなのがフランスらしい
と、見つめて笑った。


空っぽで、一人ぼっちで
自分のようだと思うけれど

何故だろう、淋しくない。


生まれて初めて
今、淋しくないの。






by staff - K





クリスティーナの千里眼


女ボス クリスティーナとの想い出は
たくさんたくさんあります。。





~ オーナーの封印ポエムより ~


才能豊かなアンティークディーラーを
あつめて各ブースで
ディスプレイを競わせていた、女ボス クリスティーナ。


運命のテーブルを買った時
高すぎて迷っていると


何処からともなく現れて、私をじっと見て
「あなたは手に入れた」と言って、電話をかけ始めた。


コーディネイターの方が

「本当に買う人かひやかしか見極めて
アージェさんは買う、と思ったので
テーブルの持ち主に、値段の交渉をしてくれてます」

と、教えてくれた。


値段の交渉をしてもらって、あのお値段です・・・(笑)






引退してしまった女ボスクリスティーナ
いつかまたどこかで、会えるかな。。


by staff - T






アンティークも、野菜も


フランスではアンティークが
いつでも日常のすぐ傍に存在します。

例えば
朝のマルシェのとなりで
アンティークが売られていたり。。

まるで、野菜のように
アンティークが生活には欠かせない。

そんなアンティークを愛する
フランスの文化は
素敵だな・・と、感じます。。



by staff - R





アンティークフェアの名物親子


たくさんの人々と出逢って思うのは
アンティークディーラーは
皆、とても個性的であります。。(笑)





~ オーナーの封印ポエムより ~


アンティークフェアに、名物親子がいる。

全身タトゥーで
あみ棒のように長いピアスをしたパパと

15キロくらいダイエットした
リブ、タイラーのような娘だ。


センスも素晴らしく
毎回変わった素敵なものを持っている。


今回は息子がいた。
シャイな悪で綺麗な指をしていた。

この人形を
かなり薦められたが買わなかった(笑)





その名物親子は
いつ行ってもフェアに現れるのだ(笑)


by staff - K





アンティーク狂い


オーナーを傍で見ていると
”好き”以上に、強いものなどないのだろう・・と
そんな気持ちになります。





~ オーナーの封印ポエムより ~


買い付けの時の
夜明けのハイウェイの写真を見てる。

3時にモーテルを出発して

まっ暗闇の道を
ハイウェイをさがして走りながら

ここで襲撃されたら簡単に死ぬなー
と、思っていた。


その話を、のちに工房長にしたら
彼も同じ場所で
同じことを感じていたと言う。

それくらいなスリリングさだ(笑)


たまたまラッキーで
今回も無事なのだと思う。


辛口女子に言われた。

「本当に好きとか愛してるとか、そんな次元じゃないですよね。
狂ってますね、アンティークに」

「えへへ」と、私は笑う。

恋狂いのかわりに
アンティーク狂いも、いいじゃない(笑)






by staff - K





カルロス派か?ロバート派か?(笑)


あなたなら
どちらでしょうか?(笑)





~ オーナーの封印ポエムより ~


第2のカルロスになりそうな
若きディーラー、ロバート。


彼のメールは、とてもキュート。

押しのカルロスに対して
引きのロバート(笑)


「君のためにこれを買い付けたよ」(カルロス)
「これ好きかな?僕にアドバイスして」(ロバート)


アージェでも
女子はカルロス派とロバート派に
分かれます(笑)





by staff - T





カルロスの運命の階段手すり


アージェアンティークスが生まれて
一年位の頃…

カルロスの倉庫で
素晴らしいアイアン手すりとの出逢いがありました。





~ オーナーの封印ポエムより ~


カルロスの倉庫で買い付けた
美しすぎる階段の手すり。

その時は
その美しさに惹かれて
値段も見ず買い付けたのですが

ぼんやりと
アージェ二号店に使おうかな

などと、妄想(笑)






その妄想は現実となり・・(笑)

この階段手すりから
アージェ初の路面店ブランノワールは生まれました。

約8mほどの
吹き抜けの空間に取り付けられている

美しすぎる階段手すりを
ぜひ、見にいらして下さいませ。


by staff - K






フランスの空が広い訳


フランスの街を走っていると
日本と異なっていることの
大きな一つは、電柱が無いことだと思います。

フランスでは電線はもちろんのこと
ガスや水道、電話などのすべてが
地中に埋められているのだそう。

だからこそフランスの空は
果てしなく広く感じられるのかもしれませんね。




by staff - R





辛口女子の帰国後、第一声


スタッフの初買い付けシリーズです(笑)





~ オーナーの封印ポエムより ~


高級倉庫も良いが、外のフェアが好きだ。

風を感じながら
空を感じながら買い付けできる。
贅沢を味わえる。

たまに
雨にも打たれるが、それもよし(笑)


辛口女子が先に帰国して
アージェに出社して、第一声が面白かった。


ほんとにフェアで
9時間歩き続けるんですよ!!!

盛ってないんですよ!!!
生まれて初めて、あんなに歩きました!!!


だったらしい(笑)

スタッフが笑いながら、教えてくれました。






by staff - T





ジョアンナは旦那のママが嫌いらしい


こういった悩みは
万国共通なのでしょうか?(笑)





~ オーナーの封印ポエムより ~


ジョアンナと、再会した。

疲れたスザンヌみたいな
ジョアンナと私が呼んでたのを
しってる辛口女子は

ほんとだー!!と、大ウケしてた(笑)


時間がなく、次のアポに遅れていたので
お茶も飲まずにバイバイ。


家の至る所に白い花が生けてあり
美しくて褒めたら

「ダンナのママがいけたのよー」

という言い方が
嫁姑問題を感じさせて、クスッとした。


どこの国にも
同じ問題があるんだな(笑)





by staff - K





新人ルビィちゃんが、初めて買い付けたもの


今やもう新人ではなく
買い付けチームの主要メンバーであるルビィちゃん。
初めての買い付けの時の、想い出です。。





~ オーナーの封印ポエムより ~


新人ルビィちゃんが
初めて買い付けたもの。

アージェ新人ルールとして
好きなものをひとつ何でも買い付けていい!

というのがあるんです(笑)


ルビィちゃんは
こんな可愛い白いローズライトを
見つけてくれました。





想い出の白いローズライトは
素敵なお客様の元へお嫁入りしました。。


by staff - T






青い青い青い地平線


フランスは空が広く感じる。

遮るものが何もない場所を
ひたすらに、永遠に、走り続ける。

そこにあるのは
空と、大地と、ありのままの私だけ。

だから、束の間
解き放たれる気持ちになるのかもしれない。



by staff - T





劣等感とプライドのバランス


現地で出逢うディーラーも皆、様々で
変わらない人もいれば、変わりゆく人もいます。。





~ オーナーの封印ポエムより ~


倉庫には、動物の首を飾る人達がいて
共通点がある気がする。


劣等感とプライドのバランス
みたいなものが、あるように思う。




スナッパー一族にお婿にきた若旦那は
すぐに真っ赤になる、とてもシャイなひとだったけれど

2年くらいの間に
スナッパーを仕切るまでになった。


招かれたお家には、沢山の動物の首が壁に飾られ
熊の剥製まであった。

乗り越えた証なのかな?と、思ったけど
失くしたものもある気がした。

私はシャイだった頃の彼が好きだ。





by staff - K





チープなホテルの鍵


買い付けに行くと皆、熱病にかかる。
不思議と皆、そういう気持ちになります。。





~ オーナーの封印ポエムより ~


やっと夜が来た。白夜でまだ明るい。
今時こんな鍵のホテルは、東京にはないだろう。

かなりなチープさだ(笑)でも、好きなホテルだ。

一階でドーナツを売っている。
狂ったように甘いドーナツを、一気食いした。



泥のように眠り
明日から熱病の日々が始まる。


過酷な減量に耐えた
試合直前のボクサーになったような気持ちだ。

飢えている。アンティークに飢えている。。





ただひたすらに、素晴らしいアンティークを追い求める。
それは、幻想のような時間です。


by staff - T






赤く燃えられない、臆病さが


フランス人は
眠れない夜を過ごす時
ニュイブランシュ(白夜)と呼ぶのだそう。

フランスの白夜の白い太陽は
何故か哀しみを感じます。

赤く燃えられない
臆病さを隠しているようで。。



by staff - K





本当の目標は完成ではなく


素晴らしいアンティークを探し続けること・・
それが、アージェの使命なのかもしれない。



~ オーナーの封印ポエムより ~

アージェ現地員が送ってくれた、教会のステンドグラス。
物語を感じさせる。


いつも aje antiques に似合うものを
探し続けてくれていて
そんな愛情に支えられて、アージェは頑張れるのだと思う。

以前、ドキュメンタリーで見たのだが
サグラダファミリアを創っている石職人達が言っていた。

今日もこの建物に携われた。
その幸せに、仕事終わりに酒を飲む。

完成が目標なのではない。
毎日創り続けることが目標なのだ。

涙が溢れる言葉だ。






by staff - K






美しい石の階段


買い付けの旅では
フランスの伝統的な建築物の
ひとつひとつにも心奪われます。。

名もなき街角や
ショップの何気ない一角さえも
画になるのです。。

お客様がお好きな
アンティークを使ったお家創りの
お手伝いが出来ますように・・

フランスでもたくさんのヒントを集めています。


by staff - R






フランスの空と十字架


日本の教会はひっそりと
控えめに佇んでいる印象で
十字架もまた同じなのですが

フランスでは街中で
普通に十字架を見かけます。

美しい十字架。。

フランスの果てなき空を背景に立つ
淋し気な十字架は絵になります。



by staff - R





買い付けドキュメント ~全裸で絶叫モザイク事件~


買い付けホテルの珍事件が
定番化してきました。。(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


買い付けの時は、チープなモーテルに泊まる。

若い頃は星付きホテルが好きだったが
いや、今も好きだけれど(笑)

それよりももっと好きなものに
お金を使いたいと思うようになった。アンティークだ。


なので、買い付けの時はモーテルに泊まる。トラックの駐車場もあって便利だ。

そこでは、様々な問題が起きる。毎回必ず起きるのが笑えちゃう。
今回は、バスルームで起きた。

状況を説明すると、シャワーが外に跳ねないように
バスタブの横には、ガラスの仕切り、みたいなものがある。

それをちょっと外側に開けてみた。狭かったのだ。


すると!!!
ガラス仕切りがはずれた!!!

落ちる!!!のを、とっさに受け止めたけれど
お、お、重すぎるーーーー!!!でも、落としたら割れる!!!
でも、バスタブの中に立ってるので力が入らない!!!


「ルビィちゃーーん!!!たすけてーーーー!!!ルビィちゃーーーーん!!!」

同室のルビィちゃんがバスルームをノックしてる。
「オーナー!!!大丈夫ですか???」

「入ってきてーーー!!!たすけてーーーー!!!」

そこでルビィちゃんは、飛び込んできてくれて、優しすぎて、面白すぎた。
私が全裸で踏ん張ってガラス扉を持ってるのを見て、最初に言った言葉。

「オーナー!!モザイクです!!モザイク!!モザイク!!湯気でモザイクかかってて見えませんから!!」

面白すぎて、ガラス戸を落としそうでした(笑)
優しいルビィちゃん、助けてくれてありがと






by staff - K






虹色スーツケース


怒涛のフランス買い付けを
いつも共に旅してくれる虹色スーツケース。

買い付けアイテムで
普段はあまり選ばない色を
チョイスしてしまう理由は

極限状態に陥るので
ほんの僅かに視界に入る
この明るい色に救われるからです(笑)

だんだん傷だらけになってゆくスーツケースを見ると
旅の想い出を辿るようで
愛おしく感じます。。


by staff - T





君を覚えていた最初の理由はね、とローレンスが


新星のディーラーローレンスが
海を渡って、会いに来てくれたことがある。




~ オーナーの封印ポエムより ~


「私はあなたの倉庫で、時々買うだけのバイヤーなのに
そして、最近全然買ってないのに、覚えていてくれてありがとう」

そう言ったら、彼は人懐こく笑った。


「最初から覚えてるよ。君は僕の倉庫に来て言ったんだ。
 ”あなたは青が好きなのね。青は私が一番好きな色よ”


僕はその時、僕のシークレットが君には見えるんだと、思ったんだ。
そんなこと言われたことないからね。僕は青が好きなんだ」


その日もローレンスは、青い服を着ていて
私も青い服を着ていて、恋人同士のようだった(笑)


ローレンスの倉庫は、カルロスとは別の意味で、心に残った。

やんちゃでまだまだ洗練されてはいないけれど、不思議な感覚のディスプレイで
宝物を隠すように、青いものが配置されていたのだ。


彼は日本に倉庫を借りて、日本に居られるようにするらしい。


彼のメールは会社のパソコンに届くので、みんなで見る。
「オーナー口説かれてますねー」と、辛口。  「えーそうかなー?」

”僕は日本にもっと来るよステイする。
  君にあいたいからそう決めた”

「これ口説いてません?」  「挨拶だと思うよー」






その後、ふたりはどうなったでしょうか?(笑)


by staff - K





背徳と美しさの関係


フランスでアンティークを探し求めていると
度々"背徳"という言葉が
心に浮かびます。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


コレットコレクションの
妖しい少女の絵


育ちの良いお嬢様はこうして
背徳の世界に惹かれるのだなと
変な感心をした(笑)



でもこの絵は素敵で、欲しかった。

胸に止まってる虫が
ゴキ●リに見えたので
すごいシュールだった(笑)





by staff - K






パリの大渋滞


パリ中心部での渋滞は
日本とは比べ物にならないほど凄いです。

以前、パリの渋滞にはまってしまい
なんと帰りの飛行機に乗り遅れたことも…

パリで、渋滞が起こる要因のひとつは
街全体が、車が走ることが想定されていなかった
中世の時代の作りを受け継いでいるからだそう。

時代に合わせて
便利になってゆくのも大切なことですが

フランスの伝統を守る文化や人々の想いは
素晴らしいなと感じます。。


by staff - T





フランスなぜなぜ???トイレがない


買い付けの旅で
困ることの一つがトイレ問題です(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


フランスの倉庫には
99%トイレがありません(笑)

ゆえに、みんな困ります。


ガソリンスタンドとか、日本では絶対にある所にもない。
防犯の為でしょうか。。。



男の子達は森へ…
女の子達も森へ…というわけにもいかず

時々、ご好意でムッシュやマダムの、ご自宅のお手洗いを借りることも。

こちらはマダムラストのトイレ横の物置です。
物置とよべなーい(笑)





by staff - T





買い付け最強人物は、やはりマゾばぁということに


以前、マゾばぁとの出逢いについて書きましたが
あまりにも凄すぎるので
マゾばぁ伝説をまた綴ります。。(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


パリのホテルのバルコニーアイアン。
素敵すぎて、くらくらしちゃう(笑)

この前
買い付けで出逢った人達の話をしていて
最強の人はやはり、マゾばぁだと言うことに。。。(笑)

マゾばぁのことは
何度も封印ポエムに書いたけど、何から何まで最強でした(笑)


数年前、パリのアイアン会の女帝マゾばぁに会えることになり
私はウキウキし、そのあと討ち死にした(笑)


パリのど真ん中なのに、バックをコートの中に隠すくらいのちょっと危ない感じの道。


ガタガタして開きにくい、裏木戸みたいなドアを開けると
そこに、突然東京ドームくらいの敷地が現れて、もうすでに度肝を抜かれちゃう。

マゾばぁは
かなり年老いた泉ピン子さんを美形にした感じで(例えが微妙ですみません、笑)
太っていて、バスケットボール二個を胸に隠してるくらいの巨乳で、外見ですでに凄いインパクト(笑)

シェパードを引き連れて、アイアン天国を案内してくれる。


そして、機関銃のようにしゃべり続ける。
全く相手と噛み合わず、誰の話も聞かず、機関銃を撃ち続ける(笑)


その圧が凄くて、スタッフちゃんがひとりまたひとりと、撃たれて倒れていく。
本当に拷問のような言葉圧で、本当に死にそうで、倒れてしまうの(笑)


マゾというのは、彼女の本当の名前なのだけど
私達は「マゾじゃないよねサドだよね。サドばぁだ」 と、全員一致で思った。

私達は何故か気に入られ、東京ドームを抜けて、彼女の秘密の部屋まで案内された。
そこは、アイアン天国を越えて、アイアン地獄というか。。。(笑)


工房長が私の目をみて、呟いた言葉が忘れられない。
「オーナー、これ死ぬ覚悟ですね」

なぜなら、天井一面に巨大なアイアンがコウモリのようにぶら下がって
ぶら下がりすぎて、真っ黒に見えた。


一つでも落ちたら、百発百中。
足元もアイアンで道がなく逃げられないので、私達が死ぬことは間違いなかった。

その凄さを伝えたくて、倉庫内を写真に撮ってたけど
余りの数なので真っ黒に写ってしまい、何が何だか分からない(笑)


結局。。。
初めての時は、一つくらいしか買えなかった。重なりすぎて模様が分からず、選べなかった(笑)
でも、二回目は命懸けで挑んで、いっぱい買いました!(笑)





by staff - K






フランスの環状交差点・ホンポアン


フランスの道路事情で
日本と大きく異なることの一つが交差点です。


フランスでは
ホンポアン(Ront-point)と呼ばれる
ヨーロッパ特有の環状交差点が多く見られます。

日本のような信号機はなく
中央島の周囲をぐるぐると走るのです。


交差点内の車は、もちろん停まってはくれないので
合流時は少しドキドキしますが

中央には写真のようなオブジェや
植物が植えられているので素敵です。


by staff - R





ホテルの狭すぎるベッド


買い付けの時は
皆で、小さなモーテルに泊まります。




~ オーナーの封印ポエムより ~


チープなホテルの狭すぎるベッド(笑)
子供用みたいだ。

それでも横たわり
眠れる場所があるだけで、ラッキーと思う(笑)

買い付けでは
全てのお金をアンティークに使いたいので
ケチケチモード(笑)


明日は3時に起きて、トラックで移動する。

年に数回のフェアに
フランスの小粋なディーラーが集まるストリートがある。

名付けて、フランス通り!そのまますぎ(笑)
明日は、そこを目指す。





果てしない距離を移動する買い付けは時間との勝負なので
トラックで眠ることがほとんど!

その為、どんなにどんなに小さなベッドでも
ベッドで眠れる時間は、至福の時なのです。。(笑)


by staff - T





ひまわり畑の裏話


一枚一枚の写真の裏側には
書ききれないほどのストーリーがあります。。(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


買い付け中の裏話。
感動的だった地平線までの、ひまわり畑。

トラックを止めてもらい
感傷にひたっていると、スタッフが叫ぶ。

「大変です!!巨大なトラクターが攻めて来ます!!!」




え?と、前を向くと
トラックの2倍ほどもあるトラクターがグングン近づいてくる。
すれ違えない大きさだ。


え?え?
と言っている間に、トラックはバックし始める。

え?え? ひまわりの写真撮りたい!
という私のワガママは無視され(笑)
さよなら、ひまわり畑…


この写真は
トラックの窓から、身を乗り出して撮りました(笑)





買い付けの超怒涛スケジュールでは
今やもう、立ち止まって写真を撮る時間も無いので
ほとんどが移動中のトラックの中から、撮っています!

あまりにも一瞬なので
皆、カメラマンの腕が上がります(笑)


by staff - R





素敵なものは理屈じゃない


買い付けストーリーを更新するようになって
過去のオーナーブログを遡っていると

アージェも10周年が過ぎ
この10年、色んなことがあったな…と
数えきれないほどの想い出が蘇ります。


この扉との出逢いは、2014年のこと…




~ オーナーの封印ポエムより ~


買い付けのスケジュールが決まって来た。
今回も、超高級倉庫である女ボスクリスティーナの倉庫へ行く。


ここで、前回大きなドアを買い付けた。
もう二度と逢えないと思った運命的なドアだったので、スタッフに止められても買った。

「大きすぎます!」  「いいの!」

先日このドアを気にかけて、見に来て下さったお客様がいた。
スタッフはびっくりしていた。嬉しかった。

”素敵なものは理屈じゃない”
その気持ちが、届いたような気がして。





そして、この扉は今…
路面店ブランノワールのメインドアとなっています。

シンボルツリーの欅の樹と寄り添い
時を超えてきた美しいアンティーク達を、守ってくれています。。


by staff - K





私の本名はフランス語のおばあちゃんて意味


オーナーに会ったことのあるお客様は
頷けるでしょうか?(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


無事に、空港に到着出来ました。
普通のことがありがたいです。
 
疲れ果てていますが、心は元気です。

新しいことの多い買い付けでした。
アージェの次なるステージを支えてくれる人達と
出逢うことが出来ました。


もう何処を歩いていても、名前を呼ばれます(笑)

私の本名は、フランス語のおばあちゃんて意味(笑)
だから、みんな覚えてくれるの。

日本の髪の長い小さなおばあちゃん
と、呼ばれてます(笑)






by staff - R





えーーーっ?!泥棒に入られる!


真夜中にサイレンを鳴らして走るパトカーを見て
この日の出来事を、思い出しました。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


22時半すぎに、倉庫に到着。
すると、まっ暗闇にパトカーが。。。

警察がいる。
なに?なに?なに?

どうやら、倉庫に泥棒が。。。
鍵がこじ開けられてるらしい。



「えーーーっ!
 そんな、ドラマみたいなこと起きるんですかーーーっ?」
と、永遠ちゃんは叫ぶ。

そう
買い付けでは
信じられないことが起きるのだ(笑)






by staff - T





青い目のクリスというディーラー


何十回と重ねてきたフランス買い付け。
その想い出のひとつひとつも、かけがえのない宝物です。。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


青い目のクリスというディーラーがいた。


とても素敵な椅子を
信じられないほど高く売っていて
2時間くらい悩んでやめた(笑)

アージェ初期のころだ。
2時間も悩む時間の余裕があったなんて(笑)


あるフェアで出会って、倉庫を訪ねた。
とても遠い倉庫だった。

やはり素敵な倉庫で、欲しいものが沢山あって
いつかここでいっぱい買い付けたい!と、思った。誓った。

ある時から突然フェアに来なくなり、二度と会えなくなった。
出会う人もいれば、会えなくなる人もいる。


この花を見ると
クリスの青い目を思い出す。






by staff - K





怪しすぎて、メモに遺書を書いた。。。


異国の地、フランス買い付け中は
身の危険を感じることも、しばしば。。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


これは、キャンドルシャンデリア。
地位ある芸術家ゲイカップルの、由緒ある館から、買い付けた。


ただならぬ雰囲気があって
トイレを借りたら、バスルームの中に沢山洋服が飾ってあり
湿気るだろー?と、怪しさ満載(笑)




ヒッチコックの映画のように、ここで殺されてりして。。。

と、私はメモに
短い遺書を書いた記憶が。。。(笑)


想い出がつのる。。。
深く彩りを残しても、もう二度と会わない人達もいる。
人生は不思議だ。





by staff - K





それほど、追い詰められるのだ


極限状態の買い付け中では
日本ではあまり口にしないものが
恋しくなるのが、不思議です。。(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


フェアが終わりました。

フェアはスタートと同時に、みんな走って買い付ける。
良い物はみんな欲しいので、すぐ買われてしまう。

一秒を争うので、写真も撮れない。




あんなに素敵なものを買い付けたので、見せたい!!!と、いつも残念に思うのだけど
買い付ける方が大事なので、あきらめる(笑)


トラックで、コーラとおせんべの朝ごはん。

ふだんは全く飲まないコーラだが
見慣れない飲み物の中で、見慣れたパッケージは、なんだかホッとして買ってしまう(笑)

それほど、追い詰められるのだ(笑)






by staff - T





買い付け金の半分の値段の、天使と出逢う


辿り着けるのかな…?というほど
不思議な場所にあった、ハリーの倉庫。
一枚の写真から、その空気感を思い出します。。






~ オーナーの封印ポエムより ~


新生ローレンスに続く
今回のはじめてのディーラーのひとり、ハリーと逢った。

「元ミュージシャンで、お屋敷に住んでいて
 趣味で芸術的なアンティークを集めている」と、聞いていたので


余生を優雅に送るデビットボウイのような人を想像していたら

嵐の櫻井翔くんを、キューピーチックにしたような (例えがふくざつすぎ?笑) 若者でびっくり。
そして、彼のセンスにびっくり。


どうしても欲しかったこの天使の像。
買い付け金の半分もの値段だった!(笑)ので、泣く泣く断念。

この大理石の天使が、いつかアージェに来ますように、と祈って別れた。


辛口女子と折れた右手は何をしていたか?と、妄想した。
辛口女子は、空に手を伸ばしてる?と、詩人のように言った。

私はなぜか
剣を持っていたような気がした。

誰かを守るためなら、剣を持つ天使…
なんて、アージェっぽい(笑)





美しい天使は守りたい人を、守れたのでしょうか。。。


by staff - K





買い付け史上に残る名言


出逢いと別れの繰り返し…
買い付けは、本当に奇跡の連続だな・・と感じます。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


水車のムッシュの小さくてとびきり可愛い倉庫で
すごく希少で高価なアンティークが、ひとつだけポツンとあった。


「どうしてこれがここにあるの?」と
私は、思わず言ってしまった。

そのときのムッシュの言葉が忘れられない。。。



「アンティークを愛するものには、人生にひとつかふたつ奇跡の出逢いが起きる。それがこれだよ。
 そして、この倉庫にジャポネーゼ(日本人)が訪ねて来たのははじめて。それも、人生にひとつかふたつの奇跡。
 奇跡のアンティークが、奇跡のジャポネーゼのもとへゆく。今日は良い日だ」


。。。私はジーンとなって、ハグして言った。
「メルシィボクゥムッシュ!私、また来る」

ムッシュはお茶目に言った。
「それは大変!明日からまた奇跡を探さなきゃ。奇跡のジャポネーゼのために。。。」


買い付けは、本当に素敵だ(涙)





by staff - K






鉄塔まで美しい・・・


鉄塔まで芸術的で、美しいフランス。。


フランス人は、実用性をあまり考えないのだそうです。
それよりも、芸術性を重んじるとのこと。。

目に入るものはすべて
美しくなければならない、と、考えるのだと
フランス人の奥さんを持つアージェ現地員から聞きました。

そんなフランス人の素敵な感性が
フランスという美しき国を
創り上げているのだな・・と、感じます。



by staff - R





買い付けの懐かし怖い話


これまで数えきれないほどの買い付けを重ねてきましたが
オーナーは、初めての買い付けのことを
時折、思い出すようです。。





~ オーナーの封印ポエムより ~


初めての買い付けは、今でも忘れられない。

ホテルの壁を見るとふと。。。
その時のことを思い出して、クスッとなってしまう。




あまりにも何もかもが過酷で孤独で
時差にも慣れずに、眠っても3時間おきに目が覚める。
(これは、買い付けあるあるらしい、笑)

お腹は空くし、トイレはない。


何だかノイローゼみたいに壁から ”孤独” という文字が
浮き出る幻覚を見たのでした(笑)





過酷であることは、今も変わりませんが(笑)
今では、友人のようなディーラー達がフランスで待っていてくれて
10年の月日を感じます。。。(涙)


by staff - T





帝王Bの奥様はどんな人?


貴族の館やお城から集められた
帝王ムッシュBのコレクションは全てが美術品のように思える。。





~ オーナーの封印ポエムより ~


フランスアンティーク界の女ボスクリスティーナが引退した後
1番勢力があるのが、帝王ムッシュBだ。


倉庫入り口には、教会の懺悔室があり
芸術性を極めた素晴らしいアンティーク達がひしめく。

そこには圧倒的な世界が広がっているのだ。。


そんな帝王ムッシュBは、元気な頃の内田裕也さんのようなロックな人(笑)
今回ももちろん、陣中見舞いに行きました。

「ボンジュールムッシュ!!!」

すると何故か ザ、アマゾネスみたいなひとが、ヒョウ柄のドレスで駆け寄り
ど迫力なソフィア・ローレンみたいに
私の名前を呼んで (何で知ってる?) ハグしてきた!!

こわーい! だれーー??? なんで私の名前知ってるのー???
それが、帝王ムッシュBの奧様でした。

お、お、お似合いすぎるー(笑)






by staff - K





工房長のビールとドーナツ、事件簿


買い付け中、工房長の優しさに
オーナーが救われたという、素敵なお話しです。。(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


昨日夜、ビールを買っていて思い出した。
買い付け中の工房長の事件簿(笑)


買い付けも後半戦
だいぶバテテ来た私達は、息も絶え絶えチープなホテルに戻った。

その日は移動距離は長かったものの、アンティークは買えなかった。
しょんぼり。。を通り越して、バタッと倒れそうな落胆。


くらーい空気が立ち込める中、気遣いの王様 工房長は、提案してくれた。

「明日のミーティングも兼ねて、持ってきた日本食をみんなで食べませんか?」  「さんせーい!」
全員一度自分の部屋に戻り、日本食を持って、30分後に私の部屋に集合ということになった。

靴のままぼーーーっと寝そべっていると、ノックされた。
え?もう30分たった?と、時計を見たら15分しか経っていない。

「すみません」 「どうした?」 「あの。。。」というのでドアを開けると
工房長が、大きな紙袋を抱いて立っていた

「あの。。これ。。。」 「どうした?」 「ドーナツですみません」
紙袋の中はドーナツだった。

「買いに行ってくれたの?ドーナツ好きだよ!」 「ちがうんです。。。」
話を聞いて、私は思い切り笑ってしまった(笑)
あまりにもその様子が目に見えたからだ。


工房長は疲れきった私達のために、そうだ!ビールを買ってこよう!と思いついてくれたらしい。

トランクを部屋に運んでから、通りに出ると、あった!
そこは何故か、ドーナツとビールのお店だったらしい。


列に並んで工房長の番になり、ビールを注文すると
お店の人は笑ってノンノンノン

言葉が通じなかったのかなと指差すと
お店の人はノンノンノン

乗り出してビールを直接指差すと、お店の人は帰りなさいというジェスチャー。
つまり、35歳ではあるがスペシャル童顔工房長は、ティーンエィジャーと思われ、ビールが買えなかったのだ(笑)

そして代わりに、ドーナツを買った工房長。
お店の人は、やっぱり!と思ったに違いない(笑)


その夜、その話で私達は大笑いし、疲れも吹き飛んだ。
ありがと工房長!






by staff - T






ルーアン大聖堂


フランスは町の至る所に教会があり
その美しさに魅せられます。。

中でも一番圧倒されたのは
ルーアン大聖堂です。

このルーアン大聖堂は
画家のモネが愛したとも言われており

想像を超えるほどの
芸術的な美しさと神秘を前に
言葉さえ失ってしまいます。。

フランスへ行かれる際には、ぜひ
ルーアン大聖堂を訪れてみては如何でしょうか?


by staff - R





ホテルにたどり着いたら鍵があかない


振り返ればコントのようですが・・・(笑)
買い付け初期の頃、こんな事件もありました。




~ オーナーの封印ポエムより ~


ホテルというかモーテルに戻り
スタッフとパーキングで別れて部屋に行ったら、鍵が開かない。

え?え?え?なんであかないのー?え?え?え?
と、10分くらい格闘して疲れてしゃがんでたら、トム君が見つけてくれた。


「どうしたんですか?」  「鍵が開かないの」
「やってみます、あ、開きませんね」


モーテルなので鍵が開かないと、外に居ることになる。

さむいし頭痛いししゃがんでる私に、優しいトム君は
「フロントに行ってきますから、ボクの部屋で待っててください。荷物も入れちゃって下さい」

トム君はまだ、リスト作りのお仕事中で、チェックインは済ませてるが部屋には入っていない。
鍵を渡され、トム君の部屋で待つ。


トム君の部屋でぼんやり待ってると、大きなスーツケースが見えた。
新品だったトム君のスーツケースは、数回の買い付けでボロボロに。

がんばってくれてるなーと、しんみり。体調が悪く足を引っ張る自分に凹む。


そこにノックが。。。
フロントから帰ってきたトム君は限りなく優しい。

「では、また開かないと困るので、オーナーの部屋までお送りしましょう」
そして、私の部屋の鍵は開いて、めでたしめでたしのはずが。。。


「では、おやすみなさい。ボクの部屋の鍵を受け取ります」  「・・・あれ?」
「え?ボクの部屋の鍵を渡しましたよね」  「うん」

「その鍵は?」  「トム君の部屋に置いてる」  「え?」  「え?」
「え?鍵を中に入れたままドアを閉めたんですか?」  「うん、あ、インキーだ!」

えーん、、、無用心だからと思って部屋のドアを閉めてしまった。でも鍵は中だ。
トム君は、またフロントに行くことに。。。

「ごめんなさい!ごめんね!ごめんなさい!私が行ってくる!」

「オーナー!ストップです!何もなかったのです!オーナーの部屋の鍵があいてハッピーエンド!
また事件を起こすので寝てください!それがハッピーエンド!」

と、説得され、ションボリするの巻。。。




トム君のフォロー、完璧です!(笑)


by staff - T






follow your heart


10年の時が経ち
お互いの人生が変わっても
不思議な縁を感じるのがシャビーンです。。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


不意に思い出す。

アージェ買い付けの初期に出逢い
なぜか離れてもまた出逢う、シャビーン。。。元気かな。

彼女は陽気だ。
あはははと沖縄のおばぁみたいに笑う。
笑って生きるしかなかった、そんな深い哀しみが胸に迫った。


南仏でプップーとクラクションを鳴らされ、振り向いたらシャビーンだった。

こんなとこで?というような所で会っても、どうしてここにいるの?などと聞かず(笑)
何気なくクラクションを鳴らして笑うシャビーンはスゴイ(笑)


欲しいけど高過ぎて買えないミラーを前に私達が凹んでいると
何処からともなく現れて、ディーラーの弱味をささやき、負けさせ
プレゼントーと笑ったシャビーン。


その場所に根を張りたいと思う者は、さすらう運命に抗いたいのよ。無駄なのにね。
真っ黒に日焼けした笑顔で、哲学者みたいなことをサラッと言う。

シャビーンの忘れられない名言がある。

「follow your heart」
あなたはあなたの心に付いて行きなさい
心の望む方へと。。。





その時アルバイトだった私は
シャビーンのその言葉に胸を打たれ、アージェの社員になりました!


by staff - K






住所が無い倉庫


この現代に信じられないのですが
フランスの田舎の方には
きちんとした住所が無いのです。

"教会の横の村" とか
"薔薇の館" とか。。。

トラックのナビで近くまで行き
そこからは
勘を頼りに探すのです(笑)


by staff - R





午前4時のコメディ


アージェが始まったばかりの頃
2013年の買い付けでのお話し。。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


昨日のホテルは、エレベーターがなかった。

前回はバスタブがなかったので
グレードアップしたが(笑)


朝、集合場所に向かうのに、長い階段を前に思案。
スーツケースが持てない。



持てないものを何故持っていくのかお叱りを受けそうだが
スーツケースを持つと言う発想がなかった。いつも転がしてるので(笑)


で。階段の上から、落としてみた。
重さがあるのですごいスピードで滑り落ち、踊り場の壁に激突した。

ドカーーーーん!!!と、言うまでもなく物凄い音がした。

ロビーからホテルのスタッフが飛んできた。
「どうしたの???」   「彼女が、、、(スーツケースは赤なので一応彼女)ジェットコースターに乗りたかったみたい」
「今はみんな寝ている時間だろ???」  「真夜中の遊園地で冒険したかったの」
「君は彼女のママ???」  「いいえ友達」
「ママは???」   「彼女はママがいないの」
「ロンリーガール???」  「それを忘れるために馬鹿な遊びをしたの。可哀想なスーツケースちゃん、、、」

と、ここまで付き合ってくれて彼は言った。
「ゲームは終わり!!!」

ちょっと怒ってた。当たり前です、、、(笑) ごめんなさい。。。




今では重い荷物は、力のあるトム君やスタッフが運んでくれるので
スーツケースがジェットコースターに変身することは無くなりました。。(笑)


by staff - K






パイロットの落書き


フランスのパイロット達は
とってもお茶目で
飛行機雲で空に落書きをします。

それが、次第に儚い絵となって
ほどけて消えてゆくのがとても素敵です。


フランスは、電柱も電線もありませんので
空が余計に広く感じるのかもしれません。

トラックに揺られながら見る空…

パイロット達の遊び心に癒されて
買い付けの旅は続きます。



by staff - R





猟奇的エリックの感性


個性豊かなディーラー達の中で
ひと際、異才を放っていたのが猟奇的エリックだ。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


今回の買い付けで
アージェの今後を賭けてゆく倉庫と出逢えた。

エリックの倉庫だ。

トルソーの脚ばかりを集めていたり、瓦礫の中にピエロが横たわる。
どこか怪しげで美しくて、禁断の香りがする倉庫だった。




ちょっと気難しい気もしたエリックだが、最後にプレゼントをくれた。
ブランノワールのスペルのアンティークスタンプだ。

私がそれを写真に撮っていると、Cのスペルがちょっと壊れていたので、エリックはきれいなCを探してくれた。
そして合わせたら 「あ。壊れたCの方が素敵」 と、私は心の中で思った。

エリックもそう思ったのだと思う。
「君の好きな方を選んで」と、両方プレゼントしてくれた。

小さなことだけど、感性が合う証拠を見たようで
やっぱり、と嬉しくなった。






by staff - K





トム君、愛に溺れ大失敗、事件簿


オーナーブログで綴られる
スタッフの買い付けエピソードも面白い。。。(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


今回の買い付け費用の三分の二のお金を
ウエストポーチに持っていたトム君。

愛ゆえにそれを、とある倉庫に置き忘れた。
何故そうなってしまったのか。。。


話は日本に戻る…



買い付け出発の日、空港でトム君と待ち合わせた。
「がんばりましょう!」と、気合を入れ合ったあと、愛妻家トム君は言いにくそうに聞いた。

「あの、、、買い付けで、マイワイフへお土産はダメですか?」

誠実なトム君は、仕事で行く買い付け中に、もしマイワイフのお土産にしたいものがあったときに
買って良いのか・・・多分ダメです、と、悩んだらしい。 素敵な誠実さだ。

私は言った「もちろんOK!家庭あっての仕事だからね」
その時の、トム君のとびきりの笑顔を思い出す。


買い付け初日
時差ボケからまだ立ち直れずへとへとの私達は、その日最後の倉庫にたどり着いた。
そこで事件は起きた。

トム君はマイワイフへのお土産を見つけてしまったのだ。
それはとてもキュートなものだった。そわそわニコニコと落ち着かないトム君。

どうしたの?トイレかりる? と聞くほど落ち着かない。
「見つけました!見つけました!」と、喜ぶトム君。

自分で交渉して少し負けてもらい(笑)マイワイフへのお土産を無事ゲットし、大切そうに抱えて倉庫を出た。
そして、お疲れ様!とトラックで言った途端、トム君は叫んだ。


「あーーーーーーーーーっ!」  「どした?」  「忘れました!」  「何を?」
「ウエストポーチです!」  「えーーーーーーーーーーーーーーっ?」


愛妻へのお土産を見つけて舞い上がって
何故かウエストポーチを外してしまったらしい

絶対に外してはダメと言ったでしょ!と言うものの
極限の疲労困憊で自分でも良く分からないことをしてしまうのは、買い付け中あることなのだ。

「今年クリスマスまでお給料はいりません」と、しょげるトム君。

愛ゆえのあやまちだ。 許そう(笑)




皆から愛されるアージェのエース、トム君です。。(笑)


by staff - K






美しいバルコニーアイアン


フランスの建物の窓には
必ずと言っていいほど
美しいバルコニーアイアンが設えられています。

これはかつて、ナポレオン3世とオスマン知事によって
オスマニアン様式と呼ばれる建物が
街中に建てられたことに由来するようです。

ファサードは石造り…
建物の横幅に流れるようなバルコニーを作る…など
様々な決まりがあったようです。

美しい街並みを作りたい!という強い気持ちと
それを受け継いでゆく人々の想いが
今のフランスの景観へ、繋がっているのですね。。


このパリの建物が壊されたりする時に
買い付け史上最強のラスボス、マゾばぁが出現します。

~パリ中のアイアンは、マゾばぁに集まる~
と言われています。
まさに、パリのアイアン界の女帝なのです。


by staff - T





買い付け的、記憶喪失とは


全体力、全精神を注ぐ買い付けでは
自分でも信じられないことが、本当にあるのです。。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


ホテルに戻った。

買い付け三日目
そして、最終日が終了。
明日の夜帰国のフライトだ。

ベッドに倒れ込み、ぼーっとしてる。
昨日のことも、今日のことすら思い出せない。



買い付けの時はいつもそうだ。記憶喪失になる。

そのときの本能だけで動いてるので、たぶん頭で考えてないのだ。
なので記憶に残らない。何を買い付けたかも、実は思い出せない。信じられないけれど、本当だ。


だから、コンテナが港について
買い付けたアンティークと再会するとき、衝撃をうける。

また、恋に落ちるのだ。





by staff - K





最高級倉庫、女ボスクリスティーナ


最高級倉庫の女ボスクリスティーナとの出逢いも
アージェの運命を変えた
大きな要因と言える。。




~ オーナーの封印ポエムより ~


真央ちゃんのコーチだった
マダムタラソワに似てたクリスティーナ。



フランスアンティーク界の女帝だった
マダムクリスティーナが引退したのは数年前。

彼女の倉庫が、とても好きだった。



そこでクリスティーナは、マフィアの女ボスのように君臨し
たくさんの才能あるアンティーク屋を集め、ブースごとにディスプレイを競わせていた。


彼女は最初、私を 「マドモワゼール(お嬢チャーン)」 と、揶揄して呼んだ。
「子供にフランスアンティークは無理よ」と言われ、売ってくれなかった。

東洋人は若く見えるから 「ハイスクールはどこ?」 等と嫌みを言われた(笑)


そんな彼女に初めて "マダム" と言われた日を忘れられない。
私が買い付けるものを見ていて、ある日、マダムと認めてくれた。

私もまた、彼女に育てられたのだ。。




奇跡的な出逢いのひとつひとつが、今のアージェに繋がっています。。


by staff - K






フランスの街を彩るお花


フランスの街は
鮮やかなお花が至る所に飾られていて
とても美しいのです。。

こんなにたくさんのお花
どんな風に維持しているのだろう・・?と
思っていたら
お水をあげる専門のお仕事がありました。

美しい街並みはこうした人々によって
大切に、守られているのですね・・!


by staff - R





アイアン帝国のマゾばぁ


買い付け史上最強キャラと言われている(笑)
アイアン帝国のマゾばぁとの出逢いは・・・




~ オーナーの封印ポエムより ~


今日、買い付け史上最高のキャラの(笑)マゾばぁちゃんと出逢った。

名前がまず、"マゾ"というのがスゴイ(笑)
圧倒的にサドである(笑)

雷雨のようにしゃべるので、私達は打たれ続け
その勢いに立っていられなくなる程だ。



ジャンヌモローのように美しかったであろう彼女は年老いていた。
いくつくらいだろう?400歳くらいに見えた(笑)



そして「見せたいモノがある、ついておいで」と言われて、ハーレムのようなところに行った。

私はずっとカバンを握り締め、お財布を守りながら、誰とも目を合わさず走るように歩いた。
つまりそういう、何か危険なニオイがする場所に、マゾばぁちゃんは足を引きずりながらどんどん歩いてゆく。


そして着いたのが、何と言うか、すごい場所だった。。

フランス中のアイアンフェンスはここに集まるのだ、というほどの
あまりにもすごい数のアイアンフェンスで、床も壁も天井も埋め尽くされた巨大な倉庫だった。


「これ、ひとつでも落ちてきたら、死にますね」と、工房長はつぶやいた。

それくらいの命の危険を感じるほどの量の圧倒的なアイアンフェンスの国が、そこにあり
マゾばぁちゃんは、間違いなく女王様だった。いや、神様かもしれない。


そして、アイアン国に入るや
一つ一つの説明をしようとまた、大型ハリケーンのようにしゃべりだした。


    「これこれこれこれはね  ホテルホテルホテルの  あのホテルよパリのパリのパリの
     あのホテルよ有名な有名な有名な  あのホテルを知ってる?知ってる?知ってる?
     バルコニーよあなたバルコニーよ  バルコニーのフェンスよあなた  わかる?わかる?わかる?
     これよこれよこれよ  バルコニーよバルコニーよバルコニーよ  何年か知ってる?何年か知ってる?
     何年かあなた知ってる?  バルコニーのフェンスよあなた  何年に出来たかあなた知ってる?」


みたいな感じだ(笑)  く、く、くるしい。。。
途中で止めないと、何億年でも話し続けられてしまう恐怖を感じた(笑)




マゾばぁの伝説は、続く。。。(笑)


by staff - K






絶望の黒いひまわり


ひまわりというと
ハッピーでエネルギッシュな印象を
持つ人が多いと思います。

フランスで
時折見かけるひまわり畑は
何故か物悲しく…

絶望の黒いひまわり、は
胸に迫るものがありました。



by staff - R






皮肉屋のベロニカ


海の絵が嫌い。
何故なら、潮の香りがしないから…

そう呟いた、皮肉屋のベロニカ。

そっけないのだけど
一瞬少女のように笑う時がある
素敵な女性です。

ディーラーの倉庫は
それぞれに個性があって
その人自身が反映されているように想います。

ベロニカのコレクションは
美しくて、哀しくて、芸術的なのです。。


by staff - K






気まぐれな空模様


フランスでは、綺麗な青空が広がったかと思うと
突然のスコールに見舞われたり
みぞれが降ったり…

気まぐれなお天気に
時に振り回されたりします(笑)

くるくると移り変わる空模様は
心みたいです。。


by staff - T






フランスわんこ事情


フランスではカフェや電車にも
わんちゃんを連れている人が多く

人口の約半数が動物と一緒に
暮らしているというデータもあるようです。

私は、買い付け中お留守番チームの一人なのですが
わんちゃんが大好きなので
現地から更新される~フランスわんこ事情~の記事を
いつも楽しみにしています!

どこか無防備な(?)
フランスのわんちゃん達に癒されています!


by staff - H






素敵な街灯


一瞬で通り過ぎてゆく
揺れるトラックの中から見る、町の風景。

名も無い道の何気ない街灯さえも素敵で
思わずシャッターを切ります。

晴れ渡る青空も、憂いの雨も
フランスの街並みは
どちらも魅力的です。。



by staff - R






カルロスとの出逢い


フランスのアンティーク界を牽引する
個性豊かなディーラー達の人間模様も、とても面白いのです。

フランスアンティークは敷居が高く
そんな中で、アージェを最初に認めてくれたのが
超高級倉庫のカルロスです。


若くして成功していながらも
孤独で哀しみを背負うカルロス。

アンティークを心から愛する
カルロスのコレクションはとても魅力的です。

カルロスとの出逢いから、もうすぐ10年の時が経ちます。。。



by staff - K






苦いエスプレッソコーヒー


苦い苦いコーヒーを飲むと、フランスを思い出します。。

フランスでは
コーヒーというとエスプレッソのことを指し
濃くて少ないエスプレッソの中に、角砂糖を落として甘くします。

凍えるような寒さの中
迎えてくれるディーラーさんのコーヒーに
買い付け中、心まで暖まります。。


by staff - T






風車野原


広い空に、立ち並ぶ風車。。
フランスではこの光景を多く目にします。

日本の風力発電は約0.87%なのに対し
フランスでは約30%以上に登るそうです。

どこか淋し気に佇む風車が、画になりますね。


by staff - T





悲劇のホテルの部屋水浸し事件(笑)


一つでも多くのアンティークを買う為に
買い付けでは、チープなホテルに泊まります。
それゆえに、、、日本では考えられないようなことも。。(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


前日、ホテルのお湯が出ず、寒いお風呂にあきらめて入った。
ドライヤーも無いので、髪を洗うのもあきらめた。
そんなことがあり・・・

私はお風呂に入りたくて入りたくて
髪を洗いたくて洗いたくて、しにそーでした。

そして部屋に戻るなり、お風呂にお湯をためて
熱いお湯だー 感動、、、 あれ?この丸い穴はなに?


バスタブには普通、お湯が溢れないように、途中にお湯を吸い込む金具がついてるのだけど
なぜかバスタブには、ただの丸い穴、、、

ま、いいか、ここからお湯が出ていけば、同じことだものねー
と、私は愚かにものんきに、そのままお風呂に入ってしまいました。


そうです!
その丸い穴から出たお湯がなぜか部屋中に溢れていて
戻ってきたスタッフちゃんの悲鳴で、それを知りました。

「オーナーーーーーーっ! 部屋がーーーーーっ! プールですーーーーーっ! スーツケースがーーーーーっ!」
「え?え? バスタオルでせき止めて!!!!!」  「無理です!一瞬でびしょびしょです!」   「えーーーー?」


バスタオルでは止められるはずもなく、何もかもびしょびしょー
悲劇の、ホテルの部屋水浸ひたし事件でした、まる(笑)




今となっては、笑い話です。。。(笑)


by staff - K






パリへの道…


フランスでは、"パリへの道"と名付けられた道があり
地平線に向かって、ひたすら真っ直ぐ進んでゆきます。

遮るものは何もない、この広い空を見ると
フランスへ来たんだな・・と、実感します!

その道は、どこまでもどこまでも・・
果てしなく、続いてゆきそうです。


by staff - K






外しの美学


現地ではたくさんのディーラーさんの倉庫やショップ
古城や、教会の街を訪ねます。

不思議なことに多くの倉庫やショップで
エレガントな空間に、なぜ?と思う物が置かれていたりします。
フランス流の、"外しの美学"なのでしょうか。。

アンティークとの出逢いだけではなく
フランスならではの芸術を感じられるのも
買い付けの醍醐味です。。


by staff - K






アポを取っていても…


買い付けでは、一つでも多くの倉庫を回れるように
1分1秒単位で動いています!

その為、もちろんアポを取ってから向かうのですが
当日行ってみると
「え~!!!クローズ~~~?!」
ということも、しばしば。。。(笑)

ガックシ。。。ですが
気を取り直して、次に向かいます!


by staff - K





パリのホテル火災報知器事件(笑)


フランス買い付けでは
本当に、信じられないような出来事が起きます!

その中でも、アージェで語り継がれているのが
「パリのホテル火災報知器事件」(笑)




~ オーナーの封印ポエムより ~


色々とアクシデントが重なり、パリのホテルに泊まることになった。
私は一人部屋だった。髪を洗いたくてバスルームに。

一人なので、ドアが開かないと閉じ込められるため(フランスのホテルではよくある)
バスルームのドアを開けたままで髪を洗っていた。



すると、何となくあたりが慌ただしいような? 電話が鳴っているような? ドアをノックされてるような?

え?え?え? タオルを巻いて出て来ると、誰かに鍵が開けられてドタドタドタと人が大勢、部屋になだれ込んで来た。
え?え?え? 裸の私はびっくり。 火災報知器が鳴り響いてる。 え?え?え?

そして知る。火元は私の部屋だった。
バスルームの湯気に火災報知器が反応して、ホテル全館に鳴り響き、全員避難命令が出ていた。

オーナー!オーナー!無事ですか???と沢山のラインが入っていた。
ごめんなさい 犯人は私でした。めちゃめちゃ 叱られました(笑)



フランス買い付け珍事件、まだまだ、まだまだ続きます。。。(笑)


by staff - K






北の教会、南の教会


フランスでは、街の至る所に教会があります。

北フランスの教会は
屋根が尖っていて拒絶の美しさがあり・・

南フランスの教会は
感受の温もりがあるように感じます。

ひとつひとつの教会が
神秘的で、とても美しいので
教会巡りをするのも素敵ですね。。


by staff - K